• ホーム
  • クラミジア感染によって不妊症に陥ることもある・・・性感染症は放置厳禁

クラミジア感染によって不妊症に陥ることもある・・・性感染症は放置厳禁

危険なウィルス

性器クラミジアは日本で最も患者数が多い性感染症で、2019年度だけで国内で2万4千件以上が報告されています。性器クラミジアは細菌が原因で起こる感染症なので、抗菌薬を服用すれば完治させることが可能です。ただし完治後も免疫を獲得することができないため、再感染して再発するケースも少なくありません。

性器クラミジアに感染すると、男女ともに1~3週間ほどで初期症状を発症します。男性であれば尿道炎を起こし、排尿痛や違和感を感じる場合があります。女性患者であれば膣炎や膣の奥の方にある子宮口で炎症(子宮頸管炎)が発症しますが、おりものの量が増える程度で強い痛みを感じることはありません。クラミジアは初期症状の段階で自覚症状が出にくく、男性の5割、女性の8割が無症状です。男性の場合は尿道炎を放置すると病原菌が精巣に移動して精巣上体炎を発症しますが、この時に強い痛みを感じるので病気に気づきます。

女性が初期症状に気づかずに放置すると、病原菌は子宮の内部や卵管・卵巣に拡大して炎症を起こします。病原菌が卵管で炎症を起こすと、卵管が癒着して狭くなったり、完全に塞がってしまいます。卵子の通り道が狭くなると、クラミジアが完治した後も不妊症になって一生子供が作れない体になってしまう恐れがあります。卵管が癒着して不妊症になると、二度と元の状態に戻りません。ちなみに妊娠中の女性がクラミジアに罹ると、流産や早産の危険性が高くなります。

性器クラミジアは潜伏期や初期症状の段階で早期に治療を開始すれば、飲み薬だけで簡単に治療して完治させることができます。性器クラミジアの治療薬はいくつか種類がありますが、病院や性病クリニックではジスロマックという抗菌薬が処方されます。ジスロマックは錠剤タイプの飲み薬で、1回飲むだけで高い確率で完治させることができます。

性器クラミジアは初期症状が軽いので治療せずに放置されるケースが少なくありませんが、重症化すると不妊症になったり、命を落とす危険のある恐ろしい病気です。女性は症状がかなり進んでも気づかないケースが多く、病気に気づいた段階で既に子供が作れない体になっていたという事態もあり得ます。初期症状を放置して細菌が生殖器官に広がって炎症を起こすと飲み薬だけで治療をすることができず、長期入院して点滴治療が必要になります。性感染症は初期症状が軽い場合が多いですが、悪化すると重い合併症を起こす危険性があるので放置すべきではありません。